貧困のなかにいる子どものソーシャルワーク
家庭の貧困から子どもに生じてくる生活問題、メンタルヘルス課題に対し、周囲にいる支援関係者が「どうかかわったらよいか」を事例に基づいて解説する。
貧困対策としての社会資源の展開や貧困のなかで育った子どもの肉声なども盛り込んだ「かかわりの手引き」である。
目 次
第1章 貧困のなかで生きる子どもたち
1 子どもの貧困とは
2 貧困による不利の連鎖・連続
3 家庭(世帯)の貧困と子どもの貧困
第2章 子どもの貧困とメンタルヘルス
1 貧困が成長・発達におよぼす影響
2 SOSとしての子どもの問題行動
3 家族ストレスとメンタルヘルスの課題
第3章 子どもの未来へつなぐ
ソーシャルワーク
登校が困難
・粉骨砕身で働く母親のもと、
世話がされず学校に登校できない
Aちゃん
あまり学校に来ない
・転校後、友達ができて勉強も問題なく
いつも笑顔、でも、学校に来ないBさん
母親が失踪
・家から母親がいなくなり、情緒不安定で
学校に行けない軽度知的障害のC君
ほか
第4章 対話から汲み取る思い、希望、夢
・「家のことさえしていたら
何も言われないから」
~ひきこもりの22歳女性・Lさん
・「自分だけ働くってことを考えると
パニックになりそう」
~発達障害の高校3年生・M君
・「わざわざ“親代わり”と
言われたくない」
~児童養護施設から就職目前のN君
第5章 子どもの貧困対策
~社会資源をつくる
1 困窮世帯における消費の傾向と生活問題
2 貧困を支援する社会資源の実情と課題
3 多様なアイデア、ひろがる取り組み
学習支援
・一緒に勉強して、高校を目指せる“おばあちゃんち”になる
進路支援
・未来を自分で切り開いていける教育のセーフティネット
子ども食堂・ママ支援
・ママたちが子どもと来られるあったかい場所
ほか
著者 | 「子どもの貧困」に向き合う人々=著/大西良=編著 | 判型 | A5 |
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ISBN | 978-4-8058-5752-6 | 頁数 | 266頁 |
発行日 | 2018年9月30日 | 価格 | 2,640円(税込) |
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