社会福祉士とは?

社会福祉士は、いわゆる「ソーシャルワーカー」と呼ばれる社会福祉専門職の国家資格です。身体的・精神的・経済的なハンディキャップのある人から相談を受け、日常生活がスムーズに営めるように支援を行ったり、困っていることを解決できるように支えたりすることが主な仕事となります。また、他分野の専門職などと連携して包括的に支援を進めたり、社会資源などを開発したりする役割も求められます。地域を基盤として、さまざまな場所で活躍しています。
1987年の「社会福祉士及び介護福祉士法」制定と同時に誕生し、少子高齢社会がすすみ、さまざまな福祉的課題が注目される現在、社会福祉士への期待はますます高まってきています。


※国家資格には「名称独占」と「業務独占」の2種類の資格がありますが、社会福祉士の資格は「名称独占」です。資格を持っている人だけが「社会福祉士」と名乗れますが、業務に関しては資格を持っていない人も行うことが可能です。医師や看護師などの資格は「業務独占」となります。

仕事の内容は?

社会福祉士の仕事の範囲や対象は多岐にわたります。お年寄りや身体・知的障害者、ひとり親家庭などの相談にのり、それぞれの状況に応じた支援を行います。また、行政や医療機関など各関連施設をつなぐ役割も担います。社会福祉士資格取得者が働く職場としては社会福祉施設等が多く、その他社会福祉協議会、医療機関、行政機関、独立型社会福祉士事務所等が代表的なものです。

地域包括支援センターで働くソーシャルワーカーのある一日

08:30出勤後、朝礼。今日は日勤だが、夜間も電話相談を受けるため遅出シフトの日もある。
09:00巡回入浴を希望しているSさん宅を訪問。身体状況の確認をして、家族と具体的なスタート時期について打ち合わせをする。
11:00センター利用希望者からの電話相談を受ける。デイサービスやショートステイなどの支援サービスから、介護用品や住宅リフォーム、経済的・精神的な悩み事まで、その内容は実にさまざま。来所をすすめたり、関係機関との調整を行ったりとフレキシブルな対応が求められる。
12:30昼休み。自宅が近いので、自転車で帰宅して昼食をとることが多い。大好きなコーヒーを飲んでホッとひと息。
13:00市役所にて関係機関との定例連絡会議。その帰りに、手すりを取り付けたいというOさん宅に寄って打ち合わせ。
16:30センターに戻って指定契約業者に連絡し、手すり取り付け工事を依頼。福祉事務所に提出する公的書類の作成などのデスクワーク。
17:00帰ろうとしたところ、相談の電話が入ったので急遽対応。
18:30退勤

どんな人を対象に、どんなところで働くの?

高齢者

対象施設で暮らす高齢者、施設や機関を利用する高齢者、およびその家族など
職場特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、デイサービスセンター、地域包括支援センターなど
職種ソーシャルワーカー、生活相談員(指導員)など

子ども

対象精神的・肉体的ハンディキャップのある子ども、虐待や生活上の理由などで保護者の養育を受けられない子ども、非行・不良行為に関わる子ども、およびその家族など
職場児童相談所、児童養護施設、障害児入所施設、母子生活支援施設、母子福祉センター、児童自立支援施設など
職種児童福祉司、児童指導員、母子相談員、少年指導員、児童自立支援専門員など

ハンディキャップのある人

対象身体障害者、知的障害者、およびその家族など
職場障害者支援施設など
職種生活相談員(指導員)、作業指導員など

生活に困っている人

対象母子家庭、障害者、高齢者、失業者、貧困者、身体・知的障害者など
職場都道府県の福祉事務所など
職種現業員(ケースワーカー)、査察指導員(スーパーバイザー)、専門職員など

地域に住む人たち

対象地域社会における個人、家族、各種の住民団体や住民組織など
職場社会福祉協議会(社協)など
職種コミュニティワーカー、コーディネーターなど

資格を取るまでの道のりは?

社会福祉士の資格を得るためには、「社会福祉士国家試験」に合格しなければなりません。国家試験を受けるまでにはさまざまな道のりがありますが、大きくは大学等で指定科目を履修する、短大等で指定科目を履修して実務1~2年を経験する、養成施設を経る、指定施設で実務を5年以上経験するという4つのルートに分けられます。
受験資格の詳細は、公益財団法人社会福祉振興・試験センターを参照ください。

社会福祉士国家試験について

国家試験は、年1回行われます。試験の形式は、筆記試験です。


試験科目

試験科目は、次の19科目(18科目群)です。合格基準では、「就労支援サービス」と「更生保護制度」をあわせて1科目群としています。
なお、1~11までの11科目については、精神保健福祉士との共通科目となっています。

  1. 人体の構造と機能及び疾病
  2. 心理学理論と心理的支援
  3. 社会理論と社会システム
  4. 現代社会と福祉
  5. 地域福祉の理論と方法
  6. 福祉行財政と福祉計画
  7. 社会保障
  8. 障害者に対する支援と障害者自立支援制度
  9. 低所得者に対する支援と生活保護制度
  10. 保健医療サービス
  11. 権利擁護と成年後見制度
  12. 社会調査の基礎
  13. 相談援助の基盤と専門職
  14. 相談援助の理論と方法
  15. 福祉サービスの組織と経営
  16. 高齢者に対する支援と介護保険制度
  17. 児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度
  18. 就労支援サービス
  19. 更生保護制度

第29回(平成28年度)受験データ(厚生労働省発表)

受験者数/45,849名
合格者数/11,828名
合格率/25.8%

 合格率・合格基準については、こちらを参照ください。
 合格体験記は、こちらを参照ください。

資格取得等に関する問い合わせ先

公益財団法人 社会福祉振興・試験センター

150-0002 東京都渋谷区渋谷1-5-6 SEMPOSビル
TEL:03-3486-7521
試験案内専用電話 TEL:03-3486-7559