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「認知症」を知り、より深く理解するために
急激な高齢化に伴い、日本では近い将来高齢者の約5人に1人が認知症になると言われています。
認知症は進行性の病気で効果的な治療方法はまだ確立されていませんが、認知症になったからといって何もかも全てわからなくなるわけではなく、周囲の対応や理解が病気の進行に強く影響を与えます。
ここでは、認知症の症状に応じた適切な対応、高齢者の自立度を高めるためのさまざまな取り組みに関する書籍を紹介します。認知症をさらに深く理解するためにぜひご活用ください。
認知症の高齢者の自立度を高めるための本
認知症の人の"困りごと"解決ブック
本人・家族・支援者の気持ちがラクになる90のヒント
稲田秀樹=著
A5判/220頁
2023年8月発行
「思い出せない」「大事なものが見つからない」「いま何時なのかがわからない」など、認知症の人が感じる90の"困りごと"を解決するヒントを紹介する。本人は生活のどんな部分に困難さを感じ、それにどう対応すればよいかがわかる。本人、家族、支援者の心を軽くする一冊。
<目次>
第2章 認知症の人の困りごとを解決するヒント
ごく軽度の認知症の人の困りごと
軽度の認知症の人の困りごと
軽度から中度の認知症の人の困りごと
中度から重度の認知症の人の困りごと
重度の認知症の人の困りごと
認知症の人の心に届く、声のかけ方・接し方
「どうしよう!」「困った!」場面で役に立つ
髙口光子=著
A5判/192頁
2023年4月発行
たとえば「認知症のお年寄りがトイレの水で顔を洗っている」とき、どうしたらいいのか? 「口からわざと食べ物を吐き出す」ときは? 本書は、このような「どうしよう」「困った」という47の場面を取り上げて、適切にかかわる方法を5ステップで示した認知症ケアの超入門書。
<目次>
第2章 認知症のある人への接し方~5ステップを身につける~
第3章 認知症の人の「困った場面」「思わぬ行動」への正しい声かけと接し方
認知症ケア実践学
学ぶ、実践する、指導する、評価する
中村裕子=著
B5判/306頁
2023年4月発行
認知症ケアの学びと実践において必要な知識と技術を、豊富な図表やイラストを用いて解説。さらに、指導し、評価するための方法を1冊にまとめたリーダー向けの書籍。シルバーサービス振興会が実施するアセッサー講習受講者のフォローアップ用参考書としても最適。
<目次>
第2部 「指導する & 評価する」-認知症ケア実践の指導法と評価法
家族のための はじめての認知症ガイド
専門医がゼロから教える病気・介護・サービス
松永慎史=編著
A5判/208頁
2023年4月発行
家族が認知症かも?と思ったときまず手に取りたい1冊。病院の選び方・相談先、認知症の種類・症状、本人へのかかわり方、介護保険サービスの種類・使い方、活用できる制度、死亡後の手続きまでフルカラーで整理。家族支援に強い認知症専門医が対話形式でやさしく解説する。
<目次>
Part2 診断を受けたら
Part3 安心して暮らすために知っておきたいこと
Part4 認知症とともに生きること
脳科学者・恩蔵絢子氏の最新刊
なぜ、認知症の人は家に帰りたがるのか
脳科学でわかる、ご本人の思いと接し方
恩蔵絢子、永島徹=著
A5判/232頁
2022年7月発行
認知症の人の行動や思いの理由
認知症の人が生活する上で直面しがちな34の困り事を事例としてとりあげ、なぜそのような行動をとるのか、家族や介護職はどうかかわれば良いのかを脳の器質的特徴を踏まえて解き明かす。医学モデルでも生活モデルでもない、脳科学からのアプローチを示したはじめての書。
<主要目次>
事例 認知症の人が生活場面で直面する困難とアシストポイント
事例01 なぜ、ふとした瞬間、次に何をしようとしていたのかわからなくなるのか。
事例02 なぜ、同じことを何度も聞いてくるのか。
事例03 なぜ、物の使い方がわからなくなるのか。
事例04 なぜ、受診の話をすると怒り出すのか。
事例05 なぜ、実際にはできていないことを、できたと言い張るのか。
事例06 なぜ、何度もお米を炊いてしまうのか。
事例07 なぜ、同じ物をいくつも買ってしまうのか。 ほか
過去を今に活かすための心理療法「回想法」の具体的取り組み
ケアの現場・地域で活用できる回想法実践事例集
つながりの場をつくる47の取り組み
2022年8月発行
多様な場面での回想法の実践をまとめた書! 施設や病院等でケアを目的に行う事例、地域で人とのつながりや介護予防を目的に行う事例など47の事例を紹介。目的、方法、効果、留意点を丁寧に示し、「回想法を学びたい」「ケアに取り入れてみたい」という現場のニーズに応える。
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つながりの場をつくる47の取り組み ISBN:978-4-8058-8758-5
認知症とともに日々を豊かに過ごすために
父と娘の認知症日記
認知症専門医の父・長谷川和夫が教えてくれたこと
2021年1月発行
認知症になってむしろ世界が広がった! 自らも認知症になった専門医が家族に望んだケアとは。その思いに家族はどう応えたか。父の日記や写真を元に60年の歩みを長女の視点でつづるフォトダイアリー。不安を乗り越え、認知症とともに日々を豊かに過ごすヒントがつまっている。本人・家族にエールをおくる1冊。
認知症専門医の父・長谷川和夫が教えてくれたこと ISBN:978-4-8058-8264-1
認知症でも心は豊かに生きている
認知症になった認知症専門医 長谷川和夫100の言葉
2020年8月発行
認知症になり、ようやく本物の認知症研究者になれた 認知症医療の第一人者であり、2021年11月に惜しまれつつ亡くなられた長谷川和夫先生。自らが認知症になり初めてわかったこと、認知症の当事者、家族など認知症と向き合うすべての人に送る言葉をまとめた一冊。穏やかに綴られる言葉が、認知症が不安な人、認知症の人を支える人の心を解きほぐす。
認知症になった認知症専門医 長谷川和夫100の言葉 ISBN:978-4-8058-8190-3
好評既刊
認知症の人を元気にする言葉かけ・不安にさせる言葉かけ
尾渡順子=著2022年4月刊行
不安からさまざまな行動をとってしまう認知症の人とのコミュニケーションをわかりやすく解説。介助の場面やBPSDの出現場面ごと、適切な言葉かけ(対応)と悪い言葉かけ(対応)を具体的に整理。認知症の人に安心して生活してほしいと願う介護職や家族介護者に役立つ1冊。