クラスに「部屋から飛び出してしまう」「かんしゃくを起こす」「集団行動に参加しない」といった“気になる子”や“困った子”がいるとき、どのように対応していますか? マンツーマンで個別対応を試みるものの、かえってクラス全体も落ち着かなくなり、他の子どもたちも不機嫌になったり走り回ったりしてしまう……そんな悪循環に悩む保育者の方もいるのではないでしょうか?
そこでおすすめしたいのが、中央法規出版から刊行されている福岡寿(ひさし)先生の「クラスづくり三部作」です。本記事では、3冊それぞれの特徴と、明日からの保育実践での活用術をお伝えします。
【保育】気になる子への対応は「個別対応」から「クラスづくり」へ!

●福岡寿先生の「クラスづくり」三部作で学ぶ保育のコツ
著者の福岡寿(ひさし)先生とは
著者の福岡寿先生は、障害のある子どもや成人の療育、ご家族の相談援助に長年取り組んでこられました。障害者福祉分野の「相談支援専門員」という専門職のベースとなる活動に取り組み、その分野でも広く知られている専門家です。
近年、保育園等でも発達障害やその傾向がある子ども、落ち着きのない子どもが増加し、対応が求められるようになりましたが、福岡先生が全国の保育現場を回る中で、園児たちが自ら動き、集中した活動ができている園では、発達特性のある子も友達とともに意欲的に活動に参加する姿を多く見てきたそうです。
そこで、園児たちが自主的に動けるようになるクラスづくりと、そのための保育者のかかわり方のポイントを見出し、気になる子の成長にもつながるクラスづくりの方法を、全国の園で指導しています。
近年、保育園等でも発達障害やその傾向がある子ども、落ち着きのない子どもが増加し、対応が求められるようになりましたが、福岡先生が全国の保育現場を回る中で、園児たちが自ら動き、集中した活動ができている園では、発達特性のある子も友達とともに意欲的に活動に参加する姿を多く見てきたそうです。
そこで、園児たちが自主的に動けるようになるクラスづくりと、そのための保育者のかかわり方のポイントを見出し、気になる子の成長にもつながるクラスづくりの方法を、全国の園で指導しています。
著者情報
「クラスづくり」三部作、それぞれの特徴
福岡寿先生が執筆された、気になる子どもも一緒に成長する「クラスづくり」の書籍は3冊あります。
落ち着きがないクラス、活動をいつも乱す子、保育者に依存的な子、いつもイライラしている子…。そんなクラスや子どもたちを何とかしたい、と悩んでいる保育者にはぜひ読んでいただきたい1冊。必要以上の保育者の「がんばり」が子どもを「園児」ではなく「幼児」にしてしまっているかもしれません。子どものもつ力、育ってほしい力を見通して、「保育者」としての立ち位置を学び、充実した活動を展開していくベースを作りましょう。発達特性のある子を活動に巻き込んでいくための配慮、コツもわかります。
目標に向けて行動をコントロールする「実行機能」に着目。過保護になりがちなかかわりを見直し、子どもの「できる!」を引き出す環境設定や、子ども同士が育ち合うクラスづくりの具体的なコツを提示しています。一日の生活の流れや、活動の段階、子どもたちの成長度合いなど、その時のフェーズごとの、保育者の立ち位置、声かけ、環境づくり、活動プロデュースのコツを伝授します。
2冊目に出てきた「実行機能」が3~5歳で育っていくためには、実は0歳から年齢ごとに達成しておきたい課題、成長ステップがあります。3冊目の本書では、子どもたちへのかかわり方は、1、2冊目と同様ですが、0・1歳、2歳児クラスも含めた保育者のポジションをキープして、自分の感情を自らコントロールできる力を育み、自ら動ける子どもたちの力を活かしながら、気になる子も自然と集団に引き込んでいくクラスづくりの方法を解説します。発達特性のある子も含めて、自分が得意なことで活躍できる、自ら気づいて動ける子が育つ、周りの友達の動きに気づいて他の子も動く(縦糸)、周りの友達のためにがんばろう、役に立ちたいという思いが芽生えていく(横糸)、広がりのある関係づくりが特徴。
「クラスづくり」三部作の活用方法
この三部作は、単体でも学びが多い本ですが、3冊を次の順番で読むことで、真価を発揮します。
はじめに1冊目の『気になる子が活きるクラスづくり』を読む:「保育者のかかわり方」のよくないパターンから脱却できる
よかれと思って行っていた「過保護な手助け」や「つきっきりの個別対応」をやめ、保育者が「コンダクター(指揮者)」としてクラス全体をコントロールする技術が身につきます。新人保育者、クラスリーダーにもおすすめ。
次に、3冊目の『気になる子も引き込む子ども主体のクラスづくり』を読む:0歳から年齢ごとに発達の達成課題を積み上げていく
年齢や発達段階に応じた適切なかかわり方がわかり、どの年齢を担当してもブレない「保育の軸」をもつことができます。子どもの心の成長の見通しがもてるようになり、自信をもって「今」のかかわり方をプロデュースできるようになります。0~5歳児クラスの担任はもちろん、初めて乳児保育を担当する保育者にもおすすめ。
最後に2冊目の『気になる子の「できる!」を引き出すクラスづくり』を読む:子どもが自らやり遂げる力を育むチャンスを場面別に学ぶ
年齢ごとに育ってきたセルフコントロールの力、気づく力、動く力と、子どもの発達特性を活かした当番活動や、夢中になれる活動などのしかけや環境を、保育者がプロデュースできるようになれば、子どもたちのタイミングを見計らった「手がかり」を示すことで子どもたちが自ら動けるようになります。3~5歳児クラスの担任におすすめ。
クラスが成長すると、気になる子も育つ!
「気になる子」への対応に行き詰まりを感じたら、視点を「個」から「クラス全体」へと広げてみませんか?
福岡寿先生の三部作は、明日からの保育ですぐに実践できるヒントが詰まった必読のバイブルです。ぜひクラスの同僚の保育者とともに、「クラスづくり」三部作を活用して、子どもたちがイキイキと輝き成長できる、「子ども主体のクラスづくり」を始めてみましょう。
福岡寿先生の三部作は、明日からの保育ですぐに実践できるヒントが詰まった必読のバイブルです。ぜひクラスの同僚の保育者とともに、「クラスづくり」三部作を活用して、子どもたちがイキイキと輝き成長できる、「子ども主体のクラスづくり」を始めてみましょう。







