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就労選択支援とは

就労選択支援とは

就労選択支援とは

就労先・働き方について、よりよい選択ができるようサポートするサービスです

就労アセスメントを通じ、就労先・働き方について、障害のある人が、自身の希望、就労能力や適性などに合った、よりよい選択ができるよう支援します。

就労選択支援ができるまで

就労選択支援は、2022(令和4)の障害者総合支援法(障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律)の改正に伴い、新たな障害福祉サービスとして2025年(令和7)年10月にスタートしました。

そのきっかけは、2019(令和元)年の、障害者の雇用の促進等に関する法律(障害者雇用促進法)の改正にさかのぼります。その法案審議では、衆議院、参議院両院の附帯決議が付され、「労使、障害者団体等が参画して、雇用施策と福祉施策の一体的展開の推進を審議できる体制を速やかに整備し、制度の谷間で働く機会を得られない、又は必要な支援等がないために継続して働くことができない等の障害者の置かれた現状を解消するため、通勤に係る障害者への継続的な支援や、職場等における支援の在り方等の検討を開始すること」とされました。

これをふまえ、「障害者に係る労働施策と福祉施策の連携強化のためのプロジェクトチーム」(令和元年6月)、「障害者雇用・福祉施策の連携強化に関する検討会」(令和2年11月)が立ち上がり、検討が重ねられることとなります。その後、2021(令和3)年6月に「障害者雇用・福祉施策の連携強化に関する検討会報告書」がとりまとめられ、具体的な検討の方向性として「福祉・雇用それぞれのサービス体系におけるアセスメントについて、実効あるものとなるよう仕組みの構築又は機能強化を図る」ことが示されました。

これが、就労選択支援の創設につながったのです。

サービスの内容

障害のある人本人が就労能力や適性を客観的に評価するとともに、本人の強みや課題を明らかにし、就労にあたり必要な支援や配慮を整理します。

働く力と意欲のある人に対して、本人が自らの働き方を考えることをサポート(考える機会の提供を含みます)するとともに、本人の希望も重視しながら、就労移行支援の利用や一般就労などの選択の機会を提供します。
 
・作業場面などを活用して状況把握を行い、本人の強みや特性、本人が望む方向に進む際の課題などについて、本人と協同して整理する
・本人と協同して、自分に合った働き方の実現、課題の改善にあたり、どのような方法で、何に、どこで取り組むか、本人の自己理解を促すことを支援する
・アセスメント結果を、本人や家族、関係者と共有し、就労支援などに活用できるようにする
・本人の選択の幅を広げ、本人の的確な選択につながるよう、支援の実施前後において、本人に対して、地域における雇用事例や就労支援にかかる社会資源などに関する情報の提供、助言などを行う
・就労選択支援利用後の就労支援等において、アセスメント結果が効果的に活用されるよう、就労選択支援事業所は計画相談支援事業所や市区町村、ハローワーク等の就労支援機関との連携、連絡調整を行う。

なお、就労選択支援は、就労の可否を判断したり、利用する就労系障害福祉サービスを振り分けたりするものではありません。
 

対象者

・就労移行支援または就労継続支援を利用する意向がある人
・実際に、就労移行支援または就労継続支援を利用している人

なお、就労選択支援のスタートによって、就労継続支援B型は、2025(令和7)年10月から、「就労選択支援事業者によるアセスメントにより、就労面に係る課題等の把握が行われている者」が利用対象となりました。そのため、新たに就労継続支援B型を利用する場合、就労選択支援をあらかじめ利用することになります(50歳に達している人や障害基礎年金1級を受給している人、就労経験があって年齢や体力面の理由から一般企業に雇用されることが困難になった人などは、就労選択支援事業者によるアセスメントを行うことなく、就労継続支援B型を利用することができます)。

また、特別支援学校等の在学者も就労選択支援の利用が可能です。卒業後の進路選択にあたり、特別支援学校高等部の各学年で実施できます。また、在学中に複数回実施することができ、職場実習のタイミングで行うこともできます。
 

就労選択支援に対する期待

就労選択支援は、利用者のニーズに基づく進路選択を支えるサービスです。就労選択支援が適切に実施されることによって、障害のある人の自己決定を支える重要な支援として機能することが期待されています。

一方で、就労選択支援の理念が十分に理解されず、アセスメントがただの手続きとして形骸化してしまってはその目的を果たすことはできません。就労選択支援は、生まれたばかりの、可能性を秘めた卵のようなものです。就労選択支援が、利用者にとって有用なサービスになるよう育てていく必要があります。2026(令和8)年4月に中央法規出版から、就労選択支援を扱った初の実務書が刊行されました。これには、就労選択支援がもつ可能性を、サービスとして実現するための知識と技術がまとめられています。

就労選択支援の従事者をはじめ、障害のある人の就労支援に携わる人には、就労選択支援の理念、考え方をしっかりと理解することが求められているといえるのです。
 
就労選択支援ガイドブック
就労選択支援ガイドブック
商品説明
2022(令和4)年の障害者総合支援法の改正に伴い創設された「就労選択支援」に携わる支援者のためのテキスト。障害のある人の希望や適性をふまえた就労先・働き方を選択できるように支援するための就労アセスメントの手法、留意点などを紹介する。
書籍情報
著 者:
前原和明=編集
発行月:
2026年04月
ISBN:
978-4-8243-0394-3
2,640円税込