災害時における介護支援専門員の役割 あのときの私たち、福島で起きたこと
東日本大震災から10年が過ぎ、当時の記憶や教訓が徐々に薄れていく中、震災、津波、福島第一原子力発電所による事故の三重苦から、前を向き未来を見据えて立ち上がった福島県介護支援専門員協会の取り組みをまとめた。他地域の介護支援専門員にも参考となる1冊。
目 次
序章
1 問いの所在
2 研究の背景
3 研究の目的と方法
4 用語の定義および考え方の枠組み
5 論文の構成
第1章 社会福祉学研究および
社会福祉実践における災害支援の位置
1 災害支援を射程とした
社会福祉学方法論の可能性
2 災害における支援を考える際の
動的な枠組み
3 社会福祉実践から災害支援という課題を
考えるにあたっての要素
―「対象」と「目標」―
第2章 災害支援における
社会福祉実践の専門性
1 支援を実践するのは誰か
2 専門職が実践するということ
―「ボランティア」と呼ばれた
支援者からの示唆―
3 実践と研究の可能性についての論議
―災害支援にまつわる学問的問いを
持する者の立ち位置―
第3章 災害支援における実践への接近
1 新潟県中越地震災害後の支援者の実践
2 被災地の仮設住宅における生活支援
第4章 地域生活支援の再見
1 地域での生活を支援するということが
求められた背景
2 地域生活支援を構成する要素による
構造の特性
―ソーシャルワーク理論をもとに―
3 地域生活支援の方法の再考
4 前線としての社会福祉協議会
第5章 被災地における生活支援の現状と課題
―B市社会福祉協議会の地域福祉コーディネーターの
実践への接近―
1 東日本大震災後のB市の状況
2 B市社会福祉協議会における
地域福祉コーディネーターについて
3 エスノグラフィックなかかわりおよび
インタビューによる調査の概要
4 調査のまとめと考察
目 次
第1章 福島県内における被災状況及び支援状況について
第2章 東日本大震災によって福島で何が起きたか~相談支援専門職チームの活動からみえたこと
第3章 東日本大震災における支援の実際~被災時の利用者の暮らしに焦点を置いた事例から
第4章 震災発生当時のケアマネジャーの思い
第5章 災害とBCP(事業継続計画)
第6章 編集委員と八木亜紀子氏による座談会
付録 震災時のあるある
著者 | 一般社団法人福島県介護支援専門員協会=編集 | 判型 | B5 |
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ISBN | 978-4-8058-8728-8 | 頁数 | 130頁 |
発行日 | 2022年7月10日 | 価格 | 3,080円(税込) |