介護の現場で人間力を磨く 「論語」を通じ、人間理解を深める
介護現場における事故や虐待の発生は、その知識や技術の不足のほか、介護職員の意識やモラルなどが課題として指摘される場合も多い。
本書は、人間がよりよく生きるための羅針盤ともいえる「論語」を土台に、仕事に対する向き合い方、姿勢についてヒントを与えてくれる。
目 次
序章 なぜ、論語を学ぶのか
第1部 事例から学ぶ
第1章 失敗事例から学ぶ
1 チームケアの重要性
・見逃したAさんのサイン
・守られなかった約束
・知らなかった依頼
ほか
2 コミュニケーションの重要性
・報告は速やかに
・誰かが確認するだろう
・確実な記録整備を
ほか
3 リスクマネジメントの重要性
・過信した技術が裏目に
・不注意が招いた誤薬
第2章 先進的な事例から学ぶ
1 人材を確保し育成する
・「地域のつながり」を活かす
・子育て中の女性を活かす
・OJTによる人材育成
2 モチベーションを高める
・風通しの良い組織づくり
・ほめることがモチベーションアップにつながる
・多職種連携の取り組み
3 生産性を高める
・情報共有による生産性向上
・事業安定化に向けた取り組み
4 地域との交流を深める
・認知症カフェから始まる地域交流
・住みやすい地域社会の実現
第2部 論語を学ぶ
第1章 自らを成長させる
1 自らの行いを反省しているか
「吾、日に吾が身を三省す」
2 互いに学び合う友がいるか
「学びて時に之を習う」
3 切磋琢磨しているか
「切磋琢磨」
4 自己中心的になっていないか
「人の己を知らざるを患えず」
5 生涯にわたって学んでいるか
「吾十有五にして学に志す」
ほか
第2章 人を導く
1 上に立つ者の心がけを知っているか
「過ちては則ち改むるに憚ること勿れ」
2 人から好かれようとしていないか
「巧言令色、鮮なし仁」
3 徳をもって指導しているか
「之を導くに徳を以てす」
4 人の本質を観ているか
「其の由る所を観る」
5 学んだことを実践しているか
「学びて思わざれば則ち罔し」
ほか
第3章 組織をマネジメントする
1 リーダーの心構えを知っているか
「事を敬して信あり、用を節して人を愛す」
2 正しいことを行う勇気を持っているか
「義を見て為さざるは、勇無きなり」
3 仁の心を磨いているか
「仁に里るを美と為す」
4 仁を志しているか
「苟くも仁に志せば、悪しきこと無し」
5 自分の利益を優先していないか
「利に放りて行えば、怨多し」
ほか
著者 | 瀬戸恒彦=著 | 判型 | A5 |
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ISBN | 978-4-8058-8120-0 | 頁数 | 162頁 |
発行日 | 2020年3月20日 | 価格 | 1,980円(税込) |