「動き出しは本人から」の介護実践 利用者の思いに気づく、力を活かす
介護技術によって利用者を動かすのではなく、利用者の動き出しを待ち、適切な支援によりそれをつないでいく…。
それが「動き出しは本人から」のかかわりです。
本書では、この取り組みを実践できるよう丁寧に解説します。
それが介護の原則だと考えるからです。
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目 次
はじめに―当たり前のことを、当たり前に実践しよう
第1章 確認しよう、利用者とのかかわり
1 「介護が必要な人」というフィルターで見ると
2 適応している利用者を理解する
3 「介護技術」とはどんな技術?
4 人は「される」ことに慣れていない
5 身体で覚えたことは忘れない
6 筋力トレーニングをしても動けない
7 「待つ」ことのむずかしさ―時間のとらえ方の違い
8 介護者が邪魔をしている―空間のとらえ方の違い
9 「反復練習」は効果がない
10 利用者主体のかかわりとは
第2章 「動き出しは本人から」の基本
1 「動き出し」とは
2 利用者が受け身になる理由
3 「できなくなる」ではなく、「やらなくなる」。
その前に「させなくなる」がある
4 利用者の意思は「動き出し」に表れる
5 動き出す人はできる人
6 「動き出し」の尊重が信頼関係につながる
第3章 「動き出しは本人から」の実践
【1】準備を大切にする
1 「支え合い」「察し合い」
2 「全介助」を受けてみよう―だれが舵をとっている?
3 場を共有する
【2】基本技術を身につけよう
1 ベッド上での動き
2 寝返りの動作
3 起き上がりの動作
4 座位
5 立ち上がりの動作と立位
6 移乗と車いす自走
7 体位変換とポジショニング
第4章 こんなに変わる! 利用者の生活と介護職のかかわり
【1】利用者の変化・介護職の変化
1 利用者の表情が変わる
2 利用者の言葉が増える
3 介護職の言葉が変わる
4 介護職のかかわりが変わる
5 声かけの本当の意味に気づく
6 利用者が人生のハンドルを握る
7 利用者との関係性から「介護技術」が生まれる!
【2】事例で学ぶ「動き出しは本人から」の実践
・今日できなかったことを、明日できることに変えていく
・「できるはず」と信じることが本人の力を引き出す
・「される人」から「する人」へ
・動き出しを信じて、待つ
・Eさんの動きが見えた瞬間―私たちの声は届いていた
・「こんな身体に誰がしたか」と言われて
おわりに―スタート(動き出し)がなければ、ゴール(動作の完了)もない
著者 | 大堀具視=編著 | 判型 | B5 |
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ISBN | 978-4-8058-5853-0 | 頁数 | 174頁 |
発行日 | 2019年4月 1日 | 価格 | 2,420円(税込) |