精神保健福祉士の実践知に学ぶソーシャルワーク 3 社会資源の活用と創出における思考過程
熟達したPSWの「思考過程」に焦点を当て、実務を解説するシリーズ。
第3巻は「社会資源」。
クライエントの自己実現にとって役立つ社会資源は何かを考え、それをどう活用するとよいのかを支援経過の中で考察し実行する。
この一連の思考過程を事例に即して提示する。
目 次
序章 精神保健福祉士が社会資源を活用・創出する際の思考
第1章 地域移行支援を通じた病院と地域への働きかけ
1 地域移行支援の依頼を受ける
2 退院した患者さんとの友人関係を支援に活かす
3 地域移行支援により、南さんがアパートを借りて退院
4 南さんの地域移行支援が生み出したもの
第2章 働きたい思いに寄り添い、地域の障害者雇用への機運を高める
1 相談者のニーズに寄り添いながら、社会資源を吟味する
2 相談者と協働しながら、就労支援機関につなぐ
3 社会資源を活用しながら、働くことを支える
4 ネットワークを構築し、地域課題として街全体を巻き込む
第3章 高齢者領域の社会資源とつながり、偏見のない地域づくりへ
1 日頃のかかわりのなかでニーズを発見し、社会資源を絞る
2 つなぐ過程で、受け身のクライエントを主体的な相談者に変身させる
3 クライエント自身が、新たな支援者や支援機関を使いこなせるように
4 年齢を重ねても、精神障害のある人が安心して暮らしていけるように
第4章 法を活用した退院支援とソーシャルアクションの展開
1 退院請求という資源活用を想起するものの、
クライエントのニーズのアセスメントを優先させる
2 制度を上手に活用するために、丁寧な調整を意識する
3 クライエントに寄り添いながら、制度を積極的に活用する
4 かかわりを振り返りながら、ソーシャルアクションを展開する
第5章 慣れ親しんだ人の支援を受けながら一人暮らしがしたい
1 制度や社会資源の紹介を行いながら、ニーズを引き出す
2 クライエントが社会資源につながるように支援する
3 クライエントが希望どおりの生活を送れるよう、自立訓練事業を活用する
4 新たなサービスを創り、クライエントの地域生活支援を継続する
著者 | 公益社団法人日本精神保健福祉士協会=監修/田村綾子=編著/上田幸輝、岡本秀行、尾形多佳士、川口真知子=著 | 判型 | B5 |
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ISBN | 978-4-8058-5568-3 | 頁数 | 292頁 |
発行日 | 2019年9月20日 | 価格 | 3,080円(税込) |