高澤武司遺稿集 鄙の礫
社会福祉政策論の学者生活から退いた後の東北岩手での生活。
自らの「孤」と「老い」に向き合いながら、生い立ち、病気、自然、戦争、本、愛犬等々をテーマに独自の視点でつづる。
暖かいまなざしの中にも鋭い観察力、時に強い思いが伝わってくる珠玉のエッセイ集。
目 次
はじめに
Ⅰ 辺境の息
-長生きには、悪いことばかりがあるとは限らない-
中途半端の効用について
場所
郷夢の戦中戦後
六月四日に生まれて
「自分史」の罠
小鳥の沢-書斎の窓から
『栗の樹』の記憶のように
再会-『狐を超えて』以後
田端再び
「田端文士村」という幻
遠い道と賑やかな道
在郷の病院
赤い川
等
Ⅱ 越境の息
-よいことばかりが、長生きの秘訣であるとは限らない-
“いたたまれなさ”の遺産
「昭和人」と昭和の謎
呼称のアイロニー
“今わの際”のパフォーマンス
死亡記事と墓碑銘
学歴と資格の裏事情
自分からの自分の距離-「安藤英治」的出会いの意味
「昭和」とは、いつまでなのか、何故「昭和史」なのか
「石のかたまり」-高村薫の亡き母をめぐって
「武士道」再考
陽明学の魔力
等
『高澤武司遺稿集 鄙の礫』発刊に寄せて
著者 | 高澤武司=著 | 判型 | 四六 |
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ISBN | 978-4-8058-5364-1 | 頁数 | 190頁 |
発行日 | 2016年5月 7日 | 価格 | 2,860円(税込) |