アルコール依存症は治らない 《治らない》の意味
長らく「治らない」と言われていたアルコール依存症。
日本初の専門病棟で医師としてのキャリアを積んだ著者が行き着いた「常識哲学」「常識による治療」とは何だろうか。
性依存症者でもあるソーシャルワーカーとの往復書簡を通じて、なだいなだのスーパービジョンが始まる。
日本図書館協会選定図書
目 次
はじめに (なだいなだ)第1章 問答風スーパービジョン
(なだいなだ×吉岡隆)
発端/スーパービジョン開始/人間・とりあえず主義/いじめを考える/神、この人間的なもの/返事のない意味/重要なこと/ユングの心理療法論/やりっぱなし病/スーパービジョンの物差し/百薬の長/逆転移/性犯罪者処遇プログラム/バイ菌は悩まない/人間観
第2章 依存症から見えてきたこと (吉岡隆)
最初の夢/青年期危機/心理職から福祉職へ/四十年の悲劇/ターニング・ポイント/援助しない援助/ぼくにも問題がある?/自分の怒りに翻弄される父/不安を自ら掻き立てる母/次のセックスがぼくを救ってくれる/相互援助グループという命綱/自分の弱さを公的な場で認める/抱えてきたテーマ/自分の人生の責任は自分にある/依存症から見えてきたもの第3章 常識を治療する (なだいなだ)
アルコール治療/常識治療/自助組織/常識を考えるおわりに (吉岡隆)
著者 | なだいなだ、吉岡隆=著 | 判型 | 四六 |
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ISBN | 978-4-8058-3779-5 | 頁数 | 242頁 |
発行日 | 2013年3月10日 | 価格 | 1,980円(税込) |