「老い」を生きるということ 精神病理とケア
扉を開くのは「老い」の理解。
老いをみつめたとき、
ケアはうまれ変わる。
高齢者ケアの質にかかわる重要なテーマである“老い”への理解。本書はその老いについて、老いに伴う変化、対象理解の道筋、性格・人格、認知症、精神症状と異常行動、家族など、多様な角度から見つめる。著者は老年精神医学の第一人者。高齢者ケアに携わる専門職必携の書。
「老い」を生きるということ
精神病理とケア
目 次
第1章 「老い」の多義性
老いを生きる
精神症状にみる老い
事例をどうとらえるか
第2章 老いをとりまく諸条件
喪失体験
孤独・孤立
適応
第3章 ストーリーを読む
面接は共同作業
主要な問題を見出す
第4章 年をとって性格が変わるか
老年期と性格
心気症者の巻き込み
脳の老化と性格
血管性痴呆とアルツハイマー病
第5章 人格障害 ~老年期になぜ問題視されるか~
事例からみえる「老年期人格障害」
なぜ、人格障害が老年期に問題になるのか
「引きこもり老人」
「人格障害」にどう対応するか
第6章 「認知症」という問題
どんなことが「認知症」といわれているか
生活を通して痴呆をとらえる
痴呆の精神医学
第7章 せん妄の精神医学
せん妄の臨床:急性脳症状群 せん妄の成因
対応と治療
夕方症状群:「家に帰ります」と言う
第8章 精神症状と異常行動
老いと精神症状
「盗られ妄想」
老年期の妄想の特徴
妄想とは
高齢者の抑うつ
異常行動
第9章 家族が「自分らしく生きる」ために
介護の社会化
ケアの基本:生活のすべてを肯定する
家族はどう生きたいのか
社会と家族
介護している家族のために
著者 | 竹中星郎=著 | 判型 | A5 |
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ISBN | 978-4-8058-3595-1 | 頁数 | 264頁 |
発行日 | 2012年1月 1日 | 価格 | 2,200円(税込) |
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