ぼくが前を向いて歩く理由(わけ) 事件、ピック病を超えて、いまを生きる
すべての人におくる、
感動の再生物語
「サザンビーチちがさき」の命名者であり、2000年夏のサザンオールスターズ茅ヶ崎ライブ開催に奔走し活躍した一人の行政マンを襲った突然の悲劇。
万引きによる現行犯逮捕、それは若年認知症(ピック病)の症状によるものだった。
混乱、苦悩、偏見……、そのなかで家族はどのように再生を果たしていったのか。
感動の手記。
2006年2月、スーパーで万引きして現行犯逮捕された中村成信さん。弁明の機会もなく懲戒免職となるが、その後ピック病と診断―。
本書は、ピック病が社会に理解されていないために起きた悲劇、復職に至る長い道のり、家族・仲間の支援の軌跡であり、中村さんの再生の記録。
ピック病(前頭側頭型認知症)とは……
前頭葉や側頭葉が限局的に萎縮する認知症疾患。
意欲低下や性格変化などを生じる前頭葉症状と、言語の障害などが起こる側頭葉症状がみられる。
初期の時期には記憶障害がみられないため、アルツハイマー病とは症状の内容が大きく異なる疾患といえる。
日本図書館協会選定図書
ぼくが前を向いて歩く理由(わけ)
CONTENTS
序にかえて
第1章発端
事件/違和感/急展開
第2章診断
注目されつつある前頭側頭型認知症/発症は潜在的に/早期発見のポイント
第3章混乱
次第に現れてくる症状/前頭側頭型認知症の症状
第4章支援
深刻な処分/のしかかる経済的不安/広がる支援の輪
第5章葛藤
複雑な思い/サービスを利用/息がつまる関係
第6章再生
働く場を求めて/病と付き合う生活の工夫/環境を整える/ここを理想郷に
あとがき 暗闇から大きな希望ヘ
著者 | 中村成信=著 | 判型 | 四六 |
---|---|---|---|
ISBN | 978-4-8058-3587-6 | 頁数 | 218頁 |
発行日 | 2011年11月 1日 | 価格 | 1,760円(税込) |