「仕事と勉強の両立が大変…」「もし不合格だったら、またすべての科目をやり直し?」
介護福祉士の国家試験を目指す多くの受験者が抱える、こうした悩みを解消する画期的な新制度が導入されます。
令和7年度(令和8年1月実施)の第38回介護福祉士国家試験から始まる「パート合格(合格パートの受験免除)」は、働きながら資格取得を目指す方を力強く後押しするしくみです。
今回は、この新しい受験のしくみの概要から、よくある質問まで、受験者に役立つ情報をわかりやすく解説します。

「仕事と勉強の両立が大変…」「もし不合格だったら、またすべての科目をやり直し?」
介護福祉士の国家試験を目指す多くの受験者が抱える、こうした悩みを解消する画期的な新制度が導入されます。
令和7年度(令和8年1月実施)の第38回介護福祉士国家試験から始まる「パート合格(合格パートの受験免除)」は、働きながら資格取得を目指す方を力強く後押しするしくみです。
今回は、この新しい受験のしくみの概要から、よくある質問まで、受験者に役立つ情報をわかりやすく解説します。
「パート合格制度」は、従来の一括合否判定から、①総合点で不合格になった場合に、②試験科目を3つに分割したパートごとに合否を判定し、一定の基準点をクリアしたパートについては翌年以降の再受験を免除するしくみです。これにより、全科目を一度に学習して突破する必要がなくなり、学習負担の分散や長期的な学習計画が立てやすくなることが大きなメリットとなります。
導入初年となる第38回試験では、すべての受験者が全パートを受験します。第39回(令和8年度)以降は、すでに合格したパートを免除した上での受験か、従来どおり全パートを再度受験するかを選択できます。ただし、不合格パートが複数ある場合、一部のみを受験することはできません。(※詳しくは「よくある質問と回答」のQ1をご覧ください)
●重要ポイント
午前:Aパート実施
午後:Bパート+Cパート(同時開始/連続実施)
特定パートのみ受験する方は、該当パートの試験終了後に順次退出できます。従来と同様、試験は1日で完結します。(第39回以降)
Q1. 特定のパート(例:Bパートのみ、Cパートのみ)だけ再受験することはできますか?
A. いいえ。不合格パートが複数ある場合は、まとめて受験する必要があります。
例:第38回で「Aパート:合格、Bパート、Cパート:ともに不合格」の場合
→ 第39回は「全パート再受験」または「B+Cパートのみ受験」を選択可能
Q2. 全パート受験して以前合格していたパートの点数が下がった場合、合格は無効になりますか?
A. いいえ。有効期限内(2年間)であれば、合格実績は有効です。
Q3. 受験手数料は全パート受験も一部パート受験も同額(18,380円)ですか?
A. はい。事務コストが大きく変わらないため、一律料金となっています。
Q4. 令和6年度(第37回)以前の合格科目はパート免除の対象になりますか?
A. なりません。第38回以降に取得した合格パートのみが対象です。
パート合格は受験生の負担を軽減しつつ、介護福祉士として求められる知識・技能の水準を保つための“攻め”の改革です。受験チャンスが実質3回に拡大されることで、働きながらでも着実に合格へ近づけるはずです。
中央法規出版では、受験対策書をはじめ、模擬試験、アプリを順次リリース予定。最新情報は当社ホームページ、メールマガジンで随時ご案内します。ぜひご活用ください。
令和7年度、第38回試験に挑む皆さまの合格を心より応援しています!
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【参考リンク】
厚生労働省「介護福祉士国家試験 パート合格(合格パートの受験免除)」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/seikatsuhogo/shakai-kaigo-fukushi1/index_00002.html
介護福祉士試験センター「パート合格」特設ページ(解説動画あり)
https://www.sssc.or.jp/kaigo/info/info_part.html
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