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日々の臨床のなかで、患者さんの安全を守るために行動制限を選びつつも、「本当にこれでよいのだろうか」と胸を痛めている看護職の方々は少なくないと思います。
本書をまとめる中で印象に残ったのは、看護職の皆様がもつ「患者さんを信じる力」と、そこから生まれる温かさでした。
行動制限の最小化は、単なる「拘束ゼロ」という数字の達成がゴールではありません。それは、これまであたり前だと思っていたケアのあり方をそっと問い直し、患者さんとスタッフがともにより良く生きられる環境を耕していく、終わりのない、けれど希望に満ちた探求のプロセスです。
現場で生まれる迷いや葛藤は、決して弱さではなく、より良い看護へと向かうための大切なエネルギーだと思います。最初から完璧な答えを求める必要はありません。チームで新しいうねりを起こしていくための伴走者として、本書が皆様の病棟に好循環をもたらすガイド役となることを、心から願っています。