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現在の情報社会では,わからないことがあれば,インターネットやAIを活用し,さまざまな情報や知恵を得ることができると思います。看護師が「困難事例」に出会ったときに,そのようなツールを用いて予備知識を得ることも必要でしょう。
しかし,看護師が支援困難と感じる背景には,人と人との機微や細かな状況が絡み合っていることが多く,検索等による予備知識のみでは対応が難しいことが多いのではないでしょうか。なぜなら看護は「実践知」であり,熟練者や経験者の知恵を学び取り,それを自分のものにしてさらに磨きあげていくものだからです。
だからこそ,身近にいる先輩看護師の経験を活かさない手はありません。本書を通じて,先輩看護師と対話をうまく進めるためのコツや,先輩看護師の思考過程,また,先輩がどのような「ワザ」をもってケアにあたっているのかを知っていただきたいと思います。困難事例の解決策は,一つではないからこそ,多角的な視点や他者との対話が解決の糸口になると信じています。
これから訪問看護の世界に飛び込む方,すでに訪問看護現場で悩みや葛藤を抱える方が,困難事例に直面したときに,少しでも前向きな気持ちで,療養者や家族とかかわる手助けになれば幸いです。