中央法規出版
福祉・厚生分野で選ばれ続ける出版社

中央法規出版は、福祉、厚生分野で活躍するあなたに

資格取得から専門職としてのキャリアアップまで

「確かな情報」を「わかりやすく」発信する出版社です。

国のカリキュラム法定研修に準拠 書店、オンライン、直販 多彩な販売チャネル 正確で丁寧 ファクトをおさえる編集
本を探す
キーワードから探す
分野から探す
  • メルマガ登録
  • 動画配信サイト
  • 雑誌広告掲載

なぜ、彼らは「ごみ」を捨てられないのか?――支援者のための「心理的理解」と「具体的アプローチ」

なぜ、彼らは「ごみ」を捨てられないのか?――支援者のための「心理的理解」と「具体的アプローチ」
テレビなどで大量のモノに埋もれた「ごみ屋敷」が取り上げられる際、住人は「変わり者」や「困った人」として映し出されがちです 。
しかし、その壁の向こう側で、ごみ屋敷に住む人がどのような困難を抱え、なぜ助けを求められないのかという「本人のストーリー」にまで踏み込んだ報道は多くありません。
本書『ごみ屋敷に住む人の心理と支援がわかる本』は、長年セルフ・ネグレクトや孤立死の研究に携わってきた著者らにより、現場で即座に役立つ知見をまとめた一冊です。
 
ごみ屋敷に住む人の心理と支援がわかる本 セルフ・ネグレクト、孤立、ひきこもり、支援拒否に寄り添うアプローチ
ごみ屋敷に住む人の心理と支援がわかる本 セルフ・ネグレクト、孤立、ひきこもり、支援拒否に寄り添うアプローチ
商品説明
なぜためるのか。その背景を医学・社会学的な視点等から紐解き、支援のポイントを解説する。本人の意思、近隣の苦情、地域の安全の狭間で苦慮するケアマネ・包括・自治体・保健師・訪問看護師・民生委員等に事例を交え具体的な介入策を提示。現場の悩みに応える実践的な一冊。
書籍情報
著 者:
岸 恵美子=編著
発行月:
2026年03月
ISBN:
978-4-8243-0384-4
3,080円税込

なぜ、「ごみ」を捨てられないのか?

ごみ屋敷に住む人の多くは、「自己放任(セルフ・ネグレクト)」の状態にあります。彼らは決してだらしないわけではなく、認知症や精神疾患、障害、あるいは大切な家族との死別といった「喪失体験」による強いストレスから、自分自身をケアする力を失ってしまっている状態にあるといえます。本書では、ごみ屋敷に住む人がモノをため込む背景を次のような視点で解き明かします。
・孤独を埋めるための「モノ」:
 人は裏切るけれど、モノは裏切らないという切実な思い。
・「助けを求める力」の低下:
 SOSを発信できない状態を、行政や周囲による「ネグレクト」にしてはいけないという視点 。
・ライフステージごとの孤立:
 高齢者だけでなく、8050問題やひきこもり、子育て世帯など、若年層にも広がる実態 。

支援のゴールは「片付ける」ではなく「生活の再構築」

支援者が陥りがちな罠は、無理にごみを捨てさせようとして拒絶され、関係が途絶えてしまうことです。本書では、「説得」ではなく「納得」「理解」を促すためのアプローチをわかりやすく解説しています。
・動機づけ面接法:
 「変わりたいけれど、変わりたくない」という本人の心の揺れに寄り添う会話術
・ハームリダクション:
 完全な解決を急がず、まずは火災や健康被害などの「被害」を減らすことを優先する考え方
・ストレングスモデル:
 できないことではなく、本人の強み(趣味や得意なこと)を突破口にする支援

 

自治体の先駆的な取り組みと“あるある”事例

本書では理論のみならず、全国の自治体が進める横断的な取り組みも詳しく紹介しています。全国初のごみ屋敷条例をつくるとともに、精神科医がチームに加わる「ごみ屋敷対策相談医」制度などを展開する「東京都足立区」。分野を問わず相談を受け止める「重層的支援体制整備事業」の活用をすすめている「埼玉県川口市」。「京都市」では本人の意思を尊重し、時間をかけて行動変容を待つ「人への支援」に取り組んでいます。
また、本書には、現場で遭遇しがちな具体的な事例を掲載。意思決定支援のプロセスが、漫画などとともに視覚的に理解できるよう構成されています。

「誰もがなる可能性がある」という視点から

「ごみ屋敷になるのは決して特別な人ではありません。誰もがなる可能性があります」と本書では述べられています。本書は、地域包括支援センターの職員やケアマネジャー、ソーシャルワーカー、保健師、訪問看護師などの専門職だけでなく、自治体の職員や民生委員、自治会役員、そして「もしかして自分や家族も……」と不安を感じている市民の方々にとっても、問題解決の明るい光となるはずです。
つながり続けることが、命を救う。そんな支援の極意が詰まった一冊を、ぜひお手元にお迎えください。
▼刊行記念セミナーも大盛況▼

本書で「セルフ・ネグレクト」に興味をもった方に

セルフ・ネグレクトの人への支援 ゴミ屋敷・サービス拒否・孤立事例への対応と予防
セルフ・ネグレクトの人への支援 ゴミ屋敷・サービス拒否・孤立事例への対応と予防
商品説明
「ゴミ屋敷」「サービスの拒否」「孤立」等、自分に無関心となり、他者からの介入も拒む“セルフ・ネグレクト”は、支援困難事例となることも多い。本書は、セルフ・ネグレクトの概念や現状、対応法、予防策等を解説。様々な支援事例や発見のためのアセスメントツールも収載。
書籍情報
著 者:
岸恵美子=編集代表/小宮山恵美、滝沢 香、吉岡幸子=編集
発行月:
2015年08月
ISBN:
978-4-8058-5245-3
3,080円税込
セルフ・ネグレクトのアセスメントとケア ツールを活用したゴミ屋敷・支援拒否・8050問題への対応
セルフ・ネグレクトのアセスメントとケア ツールを活用したゴミ屋敷・支援拒否・8050問題への対応
商品説明
セルフ・ネグレクト(自己放任)事例を発見・把握するためのアセスメントツールと、実際の支援・対応時に活用する支援ツールの使い方を丁寧に解説。実践事例も交え活用・展開法を紹介した。地域で高齢者や8050問題のある家庭に関わる保健師・訪問看護師・ケアマネジャー等必読。
書籍情報
著 者:
岸 恵美子=編著
発行月:
2021年06月
ISBN:
978-4-8058-8331-0
3,520円税込