2025年6月刊行の、認知症当事者の丹野智文さんによる
『認知症の私が、今を楽しく生きる理由(わけ)―「生活の工夫」と家族・仲間の力』。
【試し読みあり】丹野智文著『認知症の私が、今を楽しく生きる理由』

「認知症になっても大丈夫」。
本書は、診断を受けたばかりで不安や絶望を感じている方、そしてそのご家族や支援者を勇気づける1冊です。認知症とともに生きる丹野さんの経験と、当事者ならではの工夫や仲間の支えのことなど、前に進むためのヒントをたっぷりと届けます。
■当事者目線だからこそ伝えられる「大丈夫」の根拠
65歳以上の約5人に1人が発症するといわれる認知症。しかし根本的な治療法はまだ確立されておらず、多くの人が「どう進行を抑えるか」「どう普段の生活を続けるか」に大きな関心をもっています。
著者の丹野さんは認知症と診断されて12年。症状の進行を自覚しながら仕事を続け、全国を飛び回り、日々を楽しんでいます。どうしてそんなに元気でいられるのか? 本書には、その理由と実践的な工夫が詰まっています。
著者の丹野さんは認知症と診断されて12年。症状の進行を自覚しながら仕事を続け、全国を飛び回り、日々を楽しんでいます。どうしてそんなに元気でいられるのか? 本書には、その理由と実践的な工夫が詰まっています。
■経験者による具体的なアドバイスとピアサポート
「認知症の診断が出て、不安や絶望に押しつぶされそう…」という方も含め、丹野さんはこれまで何百人もの当事者と向き合ってきました。そして、家族や支援者から「この人はまったく話せないのだけれど」と紹介された方もたくさんいたのですが、実際には「まったく話せない」人はいなかったそうです。
本書では、そんなピアサポートで得た多様な気づきや、当事者を元気づける言葉の数々を紹介。イラストも交えた「日常生活の工夫」も盛りだくさんです。
本書では、そんなピアサポートで得た多様な気づきや、当事者を元気づける言葉の数々を紹介。イラストも交えた「日常生活の工夫」も盛りだくさんです。
■何より、当事者の方に読んでほしい
認知症の診断後の混乱や落ち込みを少しでも和らげ、前を向いて歩き出すきっかけにしてほしい——。そんな思いから丹野さんは、自身の体験と、出会った当事者たちの声を余すことなく届けようと本書を執筆しました。特に当事者の方に向けては「Part1 当事者に諦めないでほしい7つのこと」で、知っておいてほしい視点をまとめています。
さらに「これから認知症になるかもしれないすべての人」に読んでいただくことで、社会全体が認知症当事者に優しい環境を作れるはずだ、と丹野さんは信じています。
認知症は誰にでも起こりうるものです。
本書を通して、「認知症になってもこんなにできることがある」「進行を自覚していても楽しむことができる」という実感を、ぜひ味わってみてください。
ご家族・支援者は「当事者にどう寄り添えばいいか」がわかります。そして将来認知症になるかもしれないすべての人への「どう備えておけばいいか」のヒントもたくさんつまっています。
さらに「これから認知症になるかもしれないすべての人」に読んでいただくことで、社会全体が認知症当事者に優しい環境を作れるはずだ、と丹野さんは信じています。
認知症は誰にでも起こりうるものです。
本書を通して、「認知症になってもこんなにできることがある」「進行を自覚していても楽しむことができる」という実感を、ぜひ味わってみてください。
ご家族・支援者は「当事者にどう寄り添えばいいか」がわかります。そして将来認知症になるかもしれないすべての人への「どう備えておけばいいか」のヒントもたくさんつまっています。
丹野智文
1974年宮城県生まれ。ネッツトヨタ仙台でトップセールスマンとして活躍中の2013年、若年性アルツハイマー型認知症と診断される。診断後は営業職から事務職に異動。その後、認知症の啓発活動を仕事として現在も同社に勤務している。2015年に認知症当事者のための総合相談窓口「おれんじドア」を開設し、当事者同士のネットワークづくりのきっかけともなった。診断後支援としてのピアサポート、全国、海外での講演活動も精力的に行っている。