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特集

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小山内美智子 著
おしゃべりな足指 障がい母さんのラブレター
黒柳徹子さん推薦!

足指で紡いだひらがなだけのラブレターが人々の心を動かした!

おしゃべりな足指
障がい母さんのラブレター

小山内美智子=著
A6判/286頁
2017年2月発行
定価:1,620円(本体1,500円+税8%)

恋愛も、結婚も、子育ても、仕事も・・・
障がい者の人権が無視された時代に、自立を目指して社会に声をあげ続けた著者のあしあと


「私は車いすに乗って生活しています。『原稿』と『恥』はよくかきます。でも、自分の手で『頭』はかけません」。脳性まひという障がいを抱えながら、足指タイプライターを武器に社会運動を行い、子育てをしてきた著者の63年の人生を史実に基づきユーモアを交えてまとめた書。

<主要目次>
自立して生きるあなたを応援したい(黒柳徹子)

はじめに

序 章:41年目の社会運動

第1章:毎日のケアとヘルパーさんとの付き合い方

第2章:これまでの人生、伝えたいこと

第3章:これからをどう生きるか

終 章:小山内美智子とその時代(杉本裕明)

子どもを傍らに、タイプライターで原稿を書いた。
おしゃべり1

「はい、どーぞ」。スプーンを口に運ぶ。
おしゃべり2


嫌われ者にならないと社会は変わらない

若き日は、役人や政治家に会って要望書を渡すのが私の最高の仕事だと思っていた。役所で課長や部長のそばに寄り、持参した弁当を彼らに食べさせてもらったこともある。私にとってそれが一番の喜びを感じるときであった。最初は、また来たのかという煙たい顔をされる。「早く帰れ」というような言葉を投げかけられる。しかし、だんだん話しているうちに、心が打ち解ける人もいる。「話が終わったら、一緒に酒でも飲みに行こうか」と誘われ、友だちになった浅野さんのような「お役人」も出てきた。
元役人に「小山内さん、役所で議論して、もう会いたくないという人はいたかい?」と聞かれた。頭を駆け巡らせたが、誰もいないのである。心でぶつかる議論をしてきたからこそ、心地良い気持ちしか残っていないのだと思う。
例えば、札幌市役所の一階に障がい者用トイレを設置してくださいと言ってから、実現するまでに20年以上かかった。普通なら諦めるだろう。でも私は諦めないぞと心に誓った。全国の市や町を歩くと、ここにはバリアフリーチェックをする障がい者がいる、ここにはいないとわかる。障がい者自身が行政に働きかけて街づくりをしてきたのである。その恩恵は中途障がい者や高齢者も受けられる。

(第3章「これからをどう生きるか」より)

プロフィール

小山内美智子(おさない・みちこ) 1953年、北海道和寒町生まれ。
脳性まひによる障がいがあり、1977年に介助を必要とする人の自立生活を支援する「札幌いちご会」設立、現理事長。
いまのホームヘルパー制度の基盤となる地域ケアサービス等を実施。
1985年、長男出産。
2000年、身体に障がいを持つ人が親元などを離れて暮らすことを目指し、自立生活体験ができる施設「社会福祉法人アンビシャス」開設。前総合施設長。福祉ホーム、デイサービス、相談室、ヘルパー派遣事業を展開。
2008年、悪性リンパ腫と判明するが完治し、宮城大学や北海道大学などで講師を務める。
著書に『あなたは私の手になれますか』『私の手になってくれたあなたへ』(中央法規)、『車椅子で夜明けのコーヒー』(文藝春秋)、『わたし、生きるからね 重度障がいとガンを超えて』(岩波書店)などがある。

好評既刊

私の手になってくれたあなたへ
小山内美智子=著
2007年2月刊行

脳性麻痺という障害をかかえながら、様々な社会的活動を行ってきた著者の歴史をたどる。ケアする人、家族、仲間、社会などとの関わりから何を思い、何を行ってきたのか。そしてこれからの夢は? 支えてくれた人たちへの感謝もこめられた、著者の集大成ともいえる一冊。

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あなたは私の手になってくれますか
心地よいケアを受けるために
小山内美智子=著
1997年3月刊行

「いつも迷いをもってケアをしてください。これでいいのだと迷いがなくなった時、人は冷たいロボットのような手になってしまうのだ。」自身も重度の障害がある著者が、"ケアを受けるプロ"として語る、まったく新しい介護論。

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