こども家庭福祉の現場では、虐待の相談対応件数の増加や子育てに困難を抱える世帯の顕在化など、近年のこどもをめぐる状況に対する包括的な支援体制の強化が求められています。 そうした背景もあり、2022年の児童福祉法の改正に際して、「こども家庭ソーシャルワーカー」という認定資格の創設が盛り込まれました。
この認定資格は、こども家庭福祉の現場にソーシャルワークの専門性を十分に身につけたソーシャルワーカーを輩出することを目的としたもので、2024年4月から資格の運用がはじまっています。
「こども家庭ソーシャルワーカー」とは

■資格取得対象者
・こども家庭福祉実務経験者
→児童福祉にかかる相談援助業務に4年以上従事した者
・一定期間、実務経験のある有資格者
→児童福祉にかかる相談援助業務に2年以上従事した、社会福祉士または精神保健福祉士や、相談援助を含む業務に4年以上従事した保育士
・こども家庭福祉実務経験者
→児童福祉にかかる相談援助業務に4年以上従事した者
・一定期間、実務経験のある有資格者
→児童福祉にかかる相談援助業務に2年以上従事した、社会福祉士または精神保健福祉士や、相談援助を含む業務に4年以上従事した保育士
「こども家庭ソーシャルワーカー」を目指すメリット
● こども家庭福祉に関するソーシャルワークを専門的に学ぶことで、こども家庭福祉にかかる支援の専門性を担保することができる。
● こどもやその家庭に対して、個別の支援を行い、問題解決に向けたサポートを提供することができる。
● 児童相談所の児童福祉司、こども家庭センターの統括支援員などの任用要件の一つとなる。
● こどもやその家庭に対して、個別の支援を行い、問題解決に向けたサポートを提供することができる。
● 児童相談所の児童福祉司、こども家庭センターの統括支援員などの任用要件の一つとなる。
「こども家庭ソーシャルワーカー」資格取得までのプロセス
■研修認定・試験・資格登録機関 「一般財団法人日本ソーシャルワークセンター」
資格認定試験の実施や研修の認定、資格の登録などを行います。
資格認定試験の実施や研修の認定、資格の登録などを行います。
■研修実施機関
日本ソーシャルワークセンターに指定研修等の認定申請を行い、認定を受けた機関が研修を実施します。
日本ソーシャルワークセンターに指定研修等の認定申請を行い、認定を受けた機関が研修を実施します。
■資格取得希望者
資格取得希望者は下記のプロセスで、資格取得の認定を目指します。
資格取得希望者は下記のプロセスで、資格取得の認定を目指します。
1. 日本ソーシャルワークセンターが指定する研修管理システムに利用者登録を行う
2. 受講したい研修を選択し、研修実施機関に受講申込を行う
3. 所定の研修を修了したのち、センターが行う資格認定試験を受験する
4. 試験に合格したら、センターに資格登録を行う
研修カリキュラムと出題基準に準拠したテキストの発行
「こども家庭ソーシャルワーカー」の資格取得までには、研修の受講と資格認定試験の受験が必須になります。
研修には、すべての受講者が履修しなければならない「指定研修」があります。また、実務経験や資格の有無等によっては「追加研修」や「ソーシャルワーク研修」の履修が必要になります。
今回、「指定研修」のカリキュラムと資格認定試験の出題基準に準拠して編集・発行したのが、『こども家庭ソーシャルワーカー研修テキスト』です。
研修には、すべての受講者が履修しなければならない「指定研修」があります。また、実務経験や資格の有無等によっては「追加研修」や「ソーシャルワーク研修」の履修が必要になります。
今回、「指定研修」のカリキュラムと資格認定試験の出題基準に準拠して編集・発行したのが、『こども家庭ソーシャルワーカー研修テキスト』です。
本書は研修に伴う領域ごとに分類して全3巻構成としています。資格認定試験の出題領域に沿った構成でもあるため、研修受講後の試験勉強の教材としても役立ちます。
● 第1巻 こども家庭福祉
● 第2巻 関連領域
● 第3巻 こども家庭福祉とソーシャルワーク
● 第1巻 こども家庭福祉
● 第2巻 関連領域
● 第3巻 こども家庭福祉とソーシャルワーク
編集委員(敬称略・五十音順)
河尻 恵 (日本福祉大学福祉経営学部医療・福祉マネジメント学科 教授)
野尻 紀恵(日本福祉大学社会福祉学部社会福祉学科 教授)
原田 康信(日本福祉大学社会福祉学部社会福祉学科 助教)
野尻 紀恵(日本福祉大学社会福祉学部社会福祉学科 教授)
原田 康信(日本福祉大学社会福祉学部社会福祉学科 助教)