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看護学生の心電図が「なんだかよくわからない」を卒業するコツ

看護学生の心電図が「なんだかよくわからない」を卒業するコツ
心電図が「なんだかよくわからない」という看護学生さんは多いと思います。どのように卒業したらよいのでしょうか。
YouTubeやSNSでも活躍中で、新刊『超絶わかりやすい! 1年目ナースのための心電図入門』が好評の「メンズNs(メンズナース)」さんにお話をうかがってみました。
学生や新人ナースが「心電図って何だか難しい…」と感じるポイントや、実際にどんな学習方法が効果的なのか、ざっくばらんにお話いただきました。
超絶わかりやすい! 1年目ナースのための心電図入門
超絶わかりやすい! 1年目ナースのための心電図入門
商品説明
医学の専門用語をほとんど使わず、新人看護師や学生が短時間で心電図を理解できる本。人気ユーチューバーが心電図の波形がこーなってるから心臓の病態がこーなっているかをイラストを使って易しく解説。心電図理解をあきらめた人も必携。国家試験や臨床実習の準備にも最適。
書籍情報
著 者:
メンズNs(メンズナース)=著/道又元裕=監修
発行月:
2024年12月
ISBN:
978-4-8243-0162-8
1,980円税込

■ そもそも、なぜ心電図が難しいのか?

―― 学生や新人ナースが心電図を理解するのはなぜ大変なんでしょう?

メンズNsさん:授業で難しい専門用語がいきなり出てきて「脱分極」「再分極」とか、意味がピンとこないまま話が進んじゃうんですよね。

当然“当たり前”に使ってる人からすると、そのまま説明してるだけなんですけど、聞いてるほうは「え? 何それ?」って感じになっちゃう。ここが大きいと思います。

―― 学校の先生もわかりやすく説明してくれるわけじゃない?

メンズNsさん:そうなんですよ。言葉を使うほうが早いし、それが「正しい」から、あえて噛み砕かずに専門用語を使い続けちゃうのかなって。で、学生のほうも「大体こういうもんだろう」で流しちゃうと、結果的に理解が追いつかないまま。

■ メンズNsさん自身はどうやって勉強した?

―― そんな中、メンズNsさんはどうやって乗り越えたんですか?

メンズNsさん:まずは、脱分極とか再分極って何なんだろう? って考えて、自分の中で「収縮して、回復して…あ、そういうイメージなのね」って、ラフにとらえ直したんです。 本は『病気がみえる』をよく使いましたね。プラスして、YouTubeでお医者さんとか看護師の方が解説してるのを観たり、ブログを読んだり。いろんなところから情報を拾って、やっと「そういうことか!」って腑に落ちた感じです。

■ 暗記モノ? いや、病態と結びつけよう

―― よく「心電図は暗記だ」なんて言われたりしませんか?

メンズNsさん:そうなんですよね。でも、私としては「なんでこの波形になるか」を病態とセットで理解しないと、頭に入らないと思います。

授業だと時間も限られてるので、どうしても一気に詰め込まれて「今回はここまで」って終わっちゃうんです。で、学生のほうも「暗記か…?」になりがち。でも、実際には病態をしっかり押さえると「なるほどね、だからこうなるのか!」ってけっこうわかりやすくなるんですよ。

■ 授業だけだと足りない!? 学習のコツ2つ

1.事業以外でも自分なりに情報収集する
わかりやすい参考書やSNS、YouTubeで解説動画を探す。
いろんな人の説明を聞いて、自分が理解しやすいスタイルを見つける。

2.病態をしっかり理解する
「こんな病気や状態だと、どういうふうに波形が変わるのか」を頭に入れておく。
暗記だけに頼らず、「何で?」を常に考える

■ 臨床に出てみたら心電図は一気に身につく?

―― 実際に心電図を読めるようになるまで、どのくらいかかりましたか?

メンズNsさん:基礎がわかっちゃえば「読めるな」って感覚は意外と早くきます。ただ、心電図って範囲広いので、難しい波形は本当に難しい。

だから最初はよく見かける波形から入って「お、ここまでは読める!」って自信をつけて、徐々に12誘導とか複雑なパターンに進んでいくのがいいですよね。

■ YouTubeと書籍、どう違う?

メンズNsさん:YouTubeはスライドに合わせてアドリブで話してるんですけど、「ここちょっと難しいかな?」と思ったら言い換えたりできるんですよね。

書籍だと文章として残るので、「なるべく専門用語をかみ砕く」「イラストも入れて視覚的に見せる」とか、かなり気を使いました。あと、締め切りに追われるのがキツかった(笑)。でも、本にしかできないわかりやすさ・まとめ感はやっぱり大きいなと思います。

■ さらに深く学ぶには…?

―― 「もうちょっと勉強してみたい」人はどう進めればいいですか?

メンズNsさん:まずは自分のレベルに合った参考書とか動画で基礎を固めて、臨床で実際の心電図に触れていくのが一番です。

で、「あ、もうちょっと詳しくなりたいな」と思ったら12誘導やら、心電図検定レベルのもう少し専門的なところに入っていけばいいかな、って感じですね。

■ 最後に読者へのメッセージ

「『超絶わかりやすい! 1年目ナースのための心電図入門』の中でも、なるべくやさしく・イメージしやすい言葉にこだわったつもりです。イラストもたくさん入れて、『うん、何となくわかるかも』って思ってもらえたらうれしいですね。

もし授業でわからない部分があったら、わかりやすい情報を得るためにSNSや動画もどんどん活用してみてほしいです。心電図って実は“暗記”じゃなくて、“イメージ”で理解していくと意外と飲み込みやすいですよ!」
心電図が苦手だなあ…と感じている学生さんや新人ナースの方は、まずメンズNSさんの本や動画で自分なりのペースで学んでみてはいかがでしょうか。病態と波形を結びつけると「なるほど!」が増えて、一気に楽しくなるはずです。ぜひ、心電図理解の第一歩を踏み出してみてください!