看護者のための精神科薬物療法Q&A
新世代の薬剤の登場で大きく変化している
精神科の薬物療法。
新しい知見や副作用への対応など、
これからの看護に欠かせない知識・技術を
Q&Aにまとめ、わかりやすく解説。
臨床でのコツが満載!
薬の作用・副作用、リスクマネジメント、嗜好品との関係、服薬を自己管理してもらう方法など、精神科の薬物治療において看護者が知っておかなければならない知識・技術を111のQ&Aにまとめ、わかりやすく解説した。臨床での疑問が解決する、看護者必携の一冊。
看護者のための精神科薬物療法Q&A
目 次
1向精神薬と作用機序
向精神薬が処方される基準とは? / 向精神薬の効果が判定できる期間は? / 抗精神病薬の効き方 / 抗うつ薬はどのような効果があるのか / SSRI,SNRIを使用する基準は? ほか
2睡眠薬
睡眠薬で中途覚醒時の行動は忘れるか / 追加睡眠薬はいつでも与薬してよいか / なぜ就寝前に睡眠薬以外を使うのか ほか
3非定型抗精神病薬・スイッチング
非定型抗精神病薬と従来の薬との違いは? / 非定型抗精神病薬が効いていないような… / 非定型抗精神病薬と肥満 / 非定型抗精神病薬と糖尿病 / 水薬の効果的な使い方 ほか
4使用戦略・多剤併用大量処方
薬物療法で症状の改善がみられない… / 抗精神病薬、抗うつ薬の減らし方のポイント / 内服薬減量時の観察ポイント / なぜ日本では多剤併用するのか ほか
5相互作用・嗜好品と精神科薬
相互作用に注意が必要な薬は? / 抗てんかん薬を2種類以上併用する場合… / 嗜好品と向精神薬の関係 ほか
6インフォームドコンセント・患者の権利
薬物療法における治療の諾否の権利 / 薬についてのインフォームドコンセント / 電気けいれん療法の際に薬で注意することは? / 精神科ではなぜ服薬を確認するのか ほか
7副作用・禁忌
錐体外路と錐体外路症状とは?/ 重篤な副作用・禁忌 / 作用・副作用が出現する時間 / 突然死 / なぜ悪性症候群が起きるか ほか
8服薬方法・自己服薬管理指導・怠薬・拒薬
作用・副作用を説明するには? / 薬剤師と看護者の服薬指導の違い / 患者と減薬を考えるための手順 / 患者が薬を吐いている… ほか
9事故・リスクマネジメント
誤薬した時の対処法 / 大量服薬した場合の対処法 / 古い薬を飲んでもよいか / 向精神薬の法的管理 ほか
10身体合併症治療と精神科薬
向精神薬と風邪薬や抗生物質との飲み合わせ / 身体合併症がある時に注意することは? / 多量服薬で入院した患者が高熱を出した… ほか
11性機能・妊娠・出産
向精神薬と男性患者の性機能 / 服薬中の妊娠 / 妊娠・出産後のうつと向精神薬 / 妊婦における向精神薬の取扱い ほか
12小児・高齢者の精神科薬物療法
小児と成人の薬物療法の違い / 小児へのインフォームドコンセント / 小児の精神科薬物療法における副作用 / 高齢者と向精神薬 ほか
13その他
誤った薬が処方されることはあるか / 長期間の服薬で他の精神症状が出るか / 医師のアセスメント方法 / 薬の覚え方のコツ ほか
参考文献 付録--精神科で使われる主要薬剤
著者 | 辻脇邦彦、南風原泰、吉浜文洋=編集 | 判型 | A5 |
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ISBN | 978-4-8058-3467-1 | 頁数 | 266頁 |
発行日 | 2011年6月20日 | 価格 | 3,080円(税込) |