気になる子が活きるクラスづくり 発達特性を踏まえた保育のコツ
発達の気になる子への保育の必要性が広がる一方、実践面で悩みを抱える保育者は多い。
本書は、気になる子への効果的なかかわり方、保育者のあるべき動き、必要な配慮・クラスづくりの方法等について解説。
気になる子の発達特性を踏まえ、現場で培われた具体策を提示する。
目 次
第1章 すべての子どもが気になる子にみえてくる「壊れていくクラス」
・発達特性か?単にふざけているだけなのか?
愛着関係をもとめてまとわりついてくるのか?
・達成感のもてる活動や負荷のかかる取り組みができなくなる
・園児との信頼関係をつくりたいとの思いから、
無意識に強化してしまったかかわりに気づく
ほか
第2章 クラスづくりのために必要な保育士のかかわり
・「幼児」と「友達」ではなく、
「保育者」と「園児」の関係に徹する
・一度経験させたことに、くり返しの個別対応をしない
・保育士の立ち位置をブレさせず、
園児自らが保育士を覗く関係を強化する
ほか
第3章 真剣に、夢中で取り組める活動を組んでいく
・一つひとつの動きを丁寧に組み立てていく
・ルールをともなうゲームや遊びはジャッジが命。
真剣な審判が園児を真剣にさせる
・制作活動は9割の「視覚処理」と1割の「動作言葉」に徹する
ほか
第4章 発達特性のある子を巻き込むために必要な配慮
・多くの園児が暗黙で理解できること、
守れることをあえてルール化しない
・すぐに集団に適応させようとあせらずに、
まずは、落ち着ける場所で過ごせる環境設定を
・発達特性のある子のつぎの動きを予測する力(行動予測力)を
身につけていく
ほか
第5章 主活動保育士と加配保育士の連携でクラスづくりを強固にする
・相互に立ち位置をブレさせず、
暗黙で連携し合う動きの確認
・園児の当番活動を強化し、
保育士と園児が協働でクラスをつくっていく
・手ごたえある活動を通じて相互に支え合うクラスをつくる
ほか
著者 | 福岡 寿=著 | 判型 | A5 |
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ISBN | 978-4-8058-5847-9 | 頁数 | 160頁 |
発行日 | 2019年3月20日 | 価格 | 1,760円(税込) |