子供たちからの赤信号 絵でみる子供のこころ

子供たちからの信号は直接的な形で、絵の表現と行動の中に表れてくるところがあります。
子どもの描く何でもない普通の絵の中にも、子供の思いがいろいろな形や色になって表現されます。
本書は、抑圧されてゆがんでしまった子、むしばまれつつある子供たちから送られてくる危険信号を、子供たちが描く絵の中から読み取り、子育ての方向を修正するためのヒントを示していきます。


子供たちからの赤信号
絵でみる子供のこころ
目  次
今、子育てを考える
優しいお父さん、強いお母さん
背番号をつけられる子供たち
問題児には予備軍がいる
物に換算される教育
お母さんたちは疑問をもたない
「子別れ」「親離れ」が出来ない親と子
見落とされた子供社会
大人たちは何をすべきか

子供たちからの赤信号 児童画にみる子供の心
子供の絵とはなんだろう/色とシンボル

太陽は赤色だろうか
健康な父の姿-赤色の太陽/愛情を求めている-黄色の太陽/親の愛を感じない-朱色の太陽/二分の一、四分の一の太陽/太陽に顔がある/疲れているのかな-緑色の太陽/お父さんが不在(入院)-紫色の太陽/お父さんがいない(転勤)/お父さんがいない(死亡)/無口なお父さん-黒い線のロ/太陽の位置/大きな太陽

後光にも意味がある
規則的な親子関係-同じ長さ・間隔の後光/親の勝手でしょ!-止め印のある後光/気まぐれお父さん-横向きの後光/お父さんをあきらめた-卍形の後光/お父さんがいない(単身赴任)

お母さんはどんな現れ方をするか
お母さんはチューリップ-元気なチューリップ/共働きのお母さん-黒色と赤色の重ね塗り/怒るお母さん-黒色と紫色のチューリップ/父と母のけんか-黒色のチューリップとひまわりが重なっている絵/もう子供はいらない-変形のチューリップ自動車、船、汽車を分解してみる
海を行く船-お母さんを見立てて/家族を引っ張る汽車-緑色の車輪

親子の状態
躾が厳しい(スパルタ式)-黒色で形をとり、白い部分を塗りつぶす絵/お化けだぞー-緑色と黒色を使った足のない絵/厳しすぎるお父さん-げんこつ形の雲/よくたたく-空の雲がある絵、ない絵/放任主義-お父さんの存在が小さい絵/優しすぎるお父さん-四角が二つ、お母さんが二人/ヒステリー-紫色と黒色とを使った絵/口やかましいお母さん-口の部分が強く描かれた絵/僕はママに甘えたい-茶色の髪の毛/お母さんの買い物-花に水をまく絵/私の買って欲しい物-焦茶色で描かれた形/遠くへ行きたい-季節はずれのこいのぼり/親の見る目-白い窓と窓枠の形/この子は出来ない子-絵の上部が黄土色で頭が平らな絵/うらやましい-青色と赤色を好んで使う/虐待されて-黒色と緑色の組み合わせ/静かなお母さん-動きのない絵/いそいそとどこへ行くの-蝶と自動車が描かれた絵/家へ来る知らない人-ピンク色と緑色の人物の絵/お母さんがいない-黒色と赤色の使い方が強い絵/お母さんの蒸発-赤いふちどりの黒色の象と蝶/母帰る-外から真ん中に向かって飛んで来る蝶/自殺-紫色の四角と目・鼻・口・手のない人/両親が教師で命令的-紫色の服と黒いふちどり、欠けた太陽/離婚-全体に青色と白色が主で、蝶が外へ飛び立つ/過保護な子-腕や指のない絵/騒音の中で生活する-いらいらするような線/偏食の子-緑色と黒色を使った人物の絵/疲れやすい子-緑色と黒色を多く使った絵/夜尿症-絵の下半分に黄土色と青色を使う子/盗癖-手や爪に黒色を使う/鼻がつまるようです-紫色の鼻/扁桃腺肥大-人ののど、口のあたりに紫色を使う

親の姿、子の心 子育ての知恵
手を出せば手を出してやれ母如来/ひきつけももうたまらぬの赤信号/ジェラシーは二歳児までも殺人鬼/手にすればここぞとばかり快刀乱麻-落書きを楽しんだ子/客来れば僕もいるよと子は教え/動物も忍耐と機転で尻たたく-刃物を持ち出して遊ぶ子/善し悪しも聞いて分かる三歳児/だましたつもりで後からお釣り-お母さんにだまされていた子 ほか

書籍データ
著者岡田徹=編著、五島秀明、河村光泰=著 判型A5
ISBN978-4-8058-0341-7 頁数174頁
発行日1985年10月30日 価格1,980円(税込)
e-booksで購入

関連商品